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[2008/1/29-2/6] 小川高嶺 写真展 「遡上」(カテゴリ:写真)

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僕が諦めたくない「何か」


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INFORMATION
ステーツメント 僕が諦めたくない「何か」


去年の夏、北海道のある岬へと向かいながら、僕は写真を辞めようと思っていた。岬に着くと、そこには今までに体験したことのない猛烈な風が吹き荒れていた。多くの人がやって来てはすぐに帰っていく中で、気付けば僕は写真を撮っていた。踏ん張っていても押し戻される風で、涙と鼻水と震えが止まらなかった。それでもシャッターを切り続けた。何時間かが経ったとき、この感覚は人と向き合っているときに似ている思った。

大阪に帰ってきて過去の写真を見返していたとき、ある瞬間のことを思い出した。それは、おそらく僕が初めて「何か」を見て、そして向き合った瞬間のときのことだった。



諦めてしまえば楽なのに、それでも諦めてはいけないのだと思う瞬間がある。

ファインダーを通して人と向き合うとき、圧倒され負けそうになるときがある。見たくないものを見て、受け入れたくないことを受け入れなければならないときもある。

それでも撮り続けたのは、彼らの中に「何か」を見たからで、そしてその瞬間をもう一度見たかったからだと思う。
その先でしか「何か」を見たり掴んだりすることが出来ないのであれば、ちゃんと向き合おうと思った。
その為の方法として写真があるのかもしれないと、今は思っている。



今はまだ「何か」を上手く言うことは出来ないけれど、それを少しでも感じてもらえれば嬉しく思います。



今回の展示への協力のみならず、あらゆることに関して彼らに感謝します。
プロフィール 小川高嶺

'84年 兵庫県生まれ
大阪在住
キャプション 今回、小川高嶺が写し出す「遡上」では、彼の知人3名のポートレートが展示されます。

彼の言葉の中に「何か」という言葉が多く使われているが、その「何か」を読み取る為に被写体3人との関係を簡単に紹介した文章を写真と一緒に掲示しております。
被写体になった人たちの本気を受け止める小川高嶺の写真作品をお楽しみ下さい。