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[2008/2/26-3/2] フラド カルロス 写真展 “The night and the silent water”(カテゴリ:写真)
- タイトル:The night and the silent water
- 作家:フラド カルロス
- 期間:2008年2月26日(火)〜3月2日(日)
- 時間:13時〜20時(金・土:21時まで/日・最終日:18時まで)
「船旅の様な作品を作りたかった。
私がメキシコを離れ、スペインを経由し日本に辿り着いたように。」
フラドカルロスオフィシャルページ
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展覧会によせて | 「無音の振動」 真夜中にカルロスの写真を眺めている。 長時間露光によって定着された画面の中、もはや海は雲海のようである。 そこは、無音の音で満ちている。 波は打ち寄せ、また還る。 あらゆる混沌を飲み込みながら。 人の中にも海と似て、意識と無意識という二つの波=領域が存在している。 人は目覚めと眠りにおいて、その二つの領域を日々往き来する。 そして今、カルロスの眼が捉えようとしているのはそうした意識と無意識の先にある「幽明な世界」なのではないかと思う。 つまり、あの世とこの世その狭間。 海を渡る者。 彼らは何を見たのか。 確かなことは、我々が認識しているはずの国境線のようなものは視覚的な線となり存在することはなく、在るのは意識と無意識の波、そして明暗が生みだす境目だけ。 カルロスが海を渡りこの国へ辿り着いたように、この作品は生まれた。 それは旅であり、一夜の眠りであり、人が一生に一度だけ果たす長い旅路。 彼は再び、旅立つだろう。新たな海を求めて。 友へ、 海辺にて 津田直 |
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キャプション | 1979年にメキシコに生まれたフラドカルロスは音楽大学やバルセロナの写真や映画の学校を卒業し日本に辿り着きました。 その彼が描く夜から朝まで海を旅するような写真を是非この機会にご覧下さい。 text by office AURACROSS 前田龍央 |