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[2008/6/24-7/6] 長岡修司 写真展 「Strawberry happy birthday」(カテゴリ:写真)

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長岡修司WEBサイト


想像を超えた瞬間に垣間見える得体の知れない感覚。その感覚は日常に慣れてしまったら感じる事ができない。


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INFORMATION
Statement シャッターを押す瞬間というのは、オドロキと感動があり、それに反応するだけだ。それは見えるものと見えないもの、リアルとファンタジーのスキマからほんの一瞬だけ見える。その漠然とした概念は日常と地続きの処、そんなに遠くはない場所に存在し、ほんの一瞬、顔をだしたりしている。

text by長岡修司
Caption 「ファンタジー=フィクション」ではない。ただし、「日常=ノンフィクション」でもない。

長岡修司が日々スナップし続けている理由を語る時、自分の決めたルールの中だけで作品を撮り続けていると、その想像の枠を超えない、いわゆる「オレ様枠」を抜けだせないと考えたのがきっかけだったという。

今回の作品「Strawberry happy birthday」には、自分で認識してきたコンセプトではなく、長岡が心の奥底に持ち続けていた言葉にならないストーリーやコンセプトがにじみ出てきている。

ただ、展示される作品を見ただけでは、それが何なのかを理解するのは困難であろう。また、その困難な状況を長岡は楽しんでもいる。

本展で出展される作品は驚きや感動をした長岡がその瞬間をスナップした作品だ。そのバラバラに見える長岡の気持ちの昂りを、1つ1つ素直に受け入れていくと、作家が感じていた「何か」が見える事がある。

その見える「何か」を作品を見る人が模索する事の楽しさを知る。

それが「スナップ写真」であり、そこで見えてくる作家の事実(本性)を写真から暴いた時に作家が述べている「ファンタジーという言葉」「日常という言葉」の真意が言葉以外の写真と言う表現から見つかるはずです。

現在27歳の長岡修司の目の前を切り撮った世界は、自分の周辺を巻き込んだだけの小さなものなのか。

それともファンタジーと日常の狭間に潜む瞬間の永遠なのか。

どちらにしてもスナップされた作品は作家自身である。

その作品と向きあい、読み解くことで、他人(作家)と対峙する自分を見つめてもらい、自身が抱く虚無感や脱力感といった日常と乖離した瞬間に共感してほしい。

text byギルドギャラリー 前田龍央
Profile 長岡修司 1981年生まれ
第30回 写真『ひとつぼ展』 入選
http://shushushuji.petit.cc/
Images

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Exhibition [2008/6/24-7/6] 長岡修司 写真展「Strawberry happy birthday」