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[2008/11/11-11/23] 小川高嶺写真展 「遡上」(カテゴリ:写真)

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遠くへ行った。
見たことのないものを見たかった。想像を越えるものを見たかった。
いつだって僕は、自分に向かってくる自分以外のものを見たい。自分が見ているものの先を見たい。
それが生きるってことだと、いまは思う。

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INFORMATION
展覧会風景
[2008/11/11-11/23] 小川高嶺写真展 「遡上」(カテゴリ:写真)
PROFILE 1984年:兵庫県出身
2008年1月:個展 小川高嶺写真展 「遡上」
Statement 遠くへ行った。

見たことのないものを見たかった。想像を越えるものを見たかった。
いつだって僕は、自分に向かってくる自分以外のものを見たい。自分が見ているものの先を見たい。
それが生きるってことだと、いまは思う。

引きこもりだった10代の後半の何年間か。
そこから抜け出したくて1人北に向かった。吹雪の中、凍った湖の上に何時間もいた。
笑っていた。

初個展のとき、10年以上会っていなかった父が突然現れた。
あらゆる感情がやってきた。
泣きながら笑っていた。

自分以外のものと対峙しシャッターを切った瞬間、その瞬間、生きる、ということを強く思った。
生きる、ということに対して強く前を見た。

写真を撮ることは僕を生に向かわせる。
これからも自分の外にあるものを見続けたいと思う。
Caption 「小川高嶺 2度目の遡上」

小川高嶺は2度目の遡上を開始した。
前回は本年2008年1月末、3名のポートレート展示。その時はカメラのファインダーを通して人と対峙することで、被写体に秘められた「強さ」に向き合っていた。
その行動の中で自分を再確認し、生きる事へと繋げた。
そして今回、被写体の「生命力」を自然の中に探した。遡上を続ける小川に見えた動と静を切り取る事で、何が見えたのだろう。

今回展示される作品はモノクロプリントによる写真作品だ。その中でもメインとなる作品のビジュアルは油絵をクローズアップで捉えたような印象の大サイズのもの。この作品を中心に全6点の作品を発表。

是非この機会に自然の中に身をおいて、ファインダーを覗く小川のまなざしが見つめたものを、作品を通して感じて頂きたい展覧会です。